2019年11月17日に,下地ゼミ学生の松岡葵さん(M1)が,第158回日本言語学会の口頭発表に対して大会発表賞を受賞しました。
「言語類型論的観点から見た宮崎県椎葉村尾前方言における形容詞経験者構文の格標示」
講評
発表のテーマは宮崎県椎葉村尾前方言における形容詞経験者構文の取り得る格フレームであるが、その構文の3つの格フレーム(「主格−対格」、「主格−主格」、「主格−与格」)を現地調査で採取したデータの整理に留まらず、サンプル言語の経験者構文が取り得る格フレームという通言語的データを視野に入れて類型論的に分析した点は高く評価することができる。発表のスピードがやや速かったものの、総じて聞き取りやすく、また、パワーポイントも理解が容易であり、事前に周到に準備・練習されていたことが分かる。また、質問への回答も的確であり、調査と分析が充分になされていることが窺えるものであった。
Comments