2019年6月22日に,下地ゼミ学生の松岡葵さん(M1)が第158回日本言語学会において口頭発表することが決まりました。タイトルと要旨は以下の通り。
「言語類型論的観点から見た 宮崎県椎葉村尾前方言における形容詞経験者構文の格標示 」
要旨
本発表は,尾前方言における形容詞経験者構文の格標示を,言語類型論的観点から分析する。 本発表が主な考察対象とするのは,経験者項と刺激項の二項を要求し,心的側面を表す心情述語をと る経験者構文である。まず,尾前方言における形容詞経験者構文が,他動詞文とも二重主語文とも類 似することを指摘し,形容詞経験者構文の経験者項-刺激項が,典型的な他動詞文と同様である【主格- 対格】の格フレームと,典型的な他動詞文から逸脱した【主格-主格】,【主格-与格】の格フレームを とることを示す。次に,系統の異なる 10 言語における経験者構文がとる格フレームを分類し,尾前方 言における形容詞経験者構文の格フレームが類型論的にどのように分類されるかを議論する。
予稿原稿はこちらから
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