2019年11月16日に,下地ゼミ学生の王丹凝さん(D2, 学振DC)が第159回日本言語学会において口頭発表することが決まりました。タイトルと要旨は以下の通り。
「南琉球宮古島旧城辺町新城方言における二重主語文と所有傾斜」
要旨
本発表の目的は,南琉球宮古語新城方言 (以下,新城方言) における二重主語文を記述し, その使用制限を説明することである。本発表では,二重主語文の外主語と内主語の間に成り立つ所 有関係に着目した上で,以下の 2 点を主張する。
a) 新城方言の二重主語文の使用制限が所有傾斜 (角田 1991) により概ね説明できる。すなわち,所有傾斜のある地点で二重主語文が可能なら,その上位でも可能である。 【所有傾斜:身体部分>属性>衣類> (親族) >愛玩動物>作品>その他の所有物】
b) 所有傾斜のある地点で形容詞述語文の二重主語文が可能なら,名詞述語文の二重主語文も可能である。 【使用可能領域:名詞述語文>形容詞述語文】
予稿原稿はこちらから
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