下地ゼミ学生の王丹凝さん(D2, 学振DC)が第160回日本言語学会において口頭発表することが決まりました(オンライン開催が決定)。タイトルと要旨は以下の通り。
「南琉球宮古語新城方言における再帰代名詞 duu と nara の使い分け」
(予稿集原稿はこちらから)
要旨
本発表の目的は、南琉球宮古語新城方言(以下、新城方言)における再帰代名詞に3つの形式があることを示すとともに、これらの使い分けを記述することである。使用環境と意味的な観点で特殊なunaをまず記述し、その後に、一見すると機能的によく類似したduuとnaraの使い分けを重点的に記述する。本発表では、duuとnaraに関して、人称制限、格制限に着目した上で、以下のことを示す。
(1) duu とnara の2 形式があり、duu は一般的な再帰代名詞として汎用性がある一方、nara の使用には以下の(2)に示す人称・格の制限がある。
(2) nara の使用制限:nara は三人称指示専用であり、さらに以下のCase Hierarchy (Blake 2001,2004)の下位の一部(道具格、限界格、共格)と共起できない。 NOM> ACC> GEN> DAT> LOC2> ABL/ INS others
オンライン発表は7月1日〜7日にYoutubeで公開予定ですが,詳細は日本言語学会公式HPを参照してください。
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